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2009年1月12日 (月)

京の名水4 京都御苑界隈1

昨年暮れの穏やかな日差しの日、京都御苑かいわいを、名水や水にゆかりの場所を訪ねて歩きました。案内をしてくださったのは、京都の水文化を研究している「カッパ研究会」世話人の鈴木康久さんです。

出発点の京都七福神のひとつ、出町妙音弁財天です。出町橋の西のこのあたりは、「鯖街道」の終点でもあります。

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この弁財天の手水場の水は、年間を通じて一定の摂氏16度の地下水だそうです。この日は水道水より温かく感じました。逆に、夏は冷たく感じるそうです。高野川と賀茂川の水質の違いや、このあたりの地下水の特徴などを教えていただきました。

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拝殿には、弁財天のお使いとされる白蛇の絵馬が飾られています。弁財天はインドの川の神様が仏教に取り入れられたものといわれ、蛇は水辺にいるのでその化身とされているそうです。

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この後、次の目的地に向かう途中で、豆腐の老舗といわれた丁子屋さんの前を通りました。出町のこのあたりは、良質の地下水を使った豆腐屋さんが有名だったそうです。この丁子屋さんは、現在は豆腐作りををやめて、ところてんや生麩などを製造販売しているそうです。

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同志社大学の「でまち家」、町屋を使って地域コミュニティー活動をおこなっています。ここにも井戸があるそうです。ここは、京都御苑から一筋東の通りです。

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次の目的地は、通りを下ったところにある紫式部の屋敷跡に建つ廬山寺

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この日は桔梗で有名な源氏の庭には行かず、裏手にまわります。

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本堂の裏に来ました。突き当りに慶光天皇の廬山寺陵があります。

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その前に、法成寺東北院にあった「雲水の井」の井戸跡があります。謡曲「東北」にも出てくるそうです。ちなみに、法成寺は藤原道長がこのあたりに建立した東大寺をしのぐほどの大きな寺で、その東北に造られたのが東北院です。

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階段の途中に石仏があります。損傷が激しいのですが、鎌倉後期のものとか。

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廬山寺の裏手には、秀吉が都の防衛のために掘った御土居堀の跡があります。こちらは都の東側で、北野天満宮には西側、鷹ガ峰には北西の堀跡が残っています。

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廬山寺からすぐ近くの、京都御苑東にある梨木神社

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ここには、京都三名水のひとつ「染井」の水があります。

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平安時代に6つの井戸があり、豊かな水がわいて宮中の女官が衣服の染物用に使ったとされます。現在は水量が減り使える井戸はこの「染井」だけです。いつも水を汲む人が絶えません。

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この後、京都御苑に向かいます。

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