前回は伏見の酒造りに関係する名水を紹介しました。京都盆地は3方を山に囲まれ、降った雨水や流れ込んだ水の多くは伏流水となり、伏見の地下を流れます。今日は、伏見の寺社の境内に湧き出る名水です。
藤森神社
平安期以前、神功皇后が軍旗や武具をこの地に埋め神まつりしたのが始まりと伝えられる。桓武天皇も弓兵政所とした。5月5日の「藤森祭」では、みこしや武者行列が練り、端午の節句に武者人形を飾る風習の始まりとされる。この日は境内で駈馬(かけうま)神事があり、一字書き、藤下がり、さか乗りなどの馬上妙技が披露される。
不二の水
当社のご神水「不二の水」は「二つとない(おいしい)水」という意味。戦国時代から勝ち運を授ける水といわれ、全国からこの名水のご利益を授かろうと参拝者が絶えません。
御香宮神社 (ごこうのみやじんじゃ)と御香水
平安期、境内から病気に効く香水がわき出たので清和天皇がこの名を賜ったという。桃山期の特色ある建築物のうち表門や極彩色彫刻の本殿は重文。神功皇后ほかを祀り、豊臣秀吉は伏見城の守り神とした。10月4日~10月12日までの神幸祭は「伏見祭」といわれ伏見随一の祭とされる。
御香水
霊水信仰が盛んで、伏見の酒造りの生命の水とされている。環境省「名水百選」のひとつ。京都府では他に宮津市の磯清水のみ。
おみくじ(水占い)も御香水です。
長建寺
真言宗醍醐派。一般に‘島の弁天さん’と親しまれている。1699年(元禄12)伏見奉行建部内匠頭政宇(たけべたくみのかみまさのき)が中書島開発の際、深草大亀谷の即成就院から塔頭多聞院を分離して創建した。脇仏は珍しい裸形弁財天。7月第4日曜日に弁天祭がある。京都で御本尊が弁財天という寺はここしかない。
閼伽水(あかすい)
仏様に供える水を閼伽水と呼びます。当寺の「閼伽水」は伏見の良質の地下水と同じ水脈。本尊の弁財天は、古来、インドでは水の神。そのため、弁財天のお堂の多くが池や川のほとりにあります。当寺は水を一番大切にしており、密教十二天のひとつ水天尊もまつられています。
現在「伏見名水スタンプラリー」(4月5日~5月31日)が開催されています。特に名水といわれている中から11カ所を、特典を利用しながらスタンプを集めていきます。5カ所以上集めると抽選でプレゼントが、11カ所すべてのスタンプを集めると記念品がもらえます(先着1,500名)。ラリー用紙は京阪電車主要駅ほかで配布されます。
城南宮
平安京遷都に際して都の南方で国を守護する城南宮と仰がれた。当時盛んに行われた熊野三山を初めとする社寺への物詣での際には、方除(ほうよけ)の精進所(しょうじんどころ)にあてられ、旅の安全が祈願された。今日では、普請・造作・転宅・旅行・交通安全など、方除の大社として信仰され、全国よりたくさんの参詣者で賑わっている。
菊水若水(城南宮)
「菊水若水」は病気平癒の霊験あらたかな神水といわれ、東大寺お水取りの香水は、若狭・遠敷川から「菊水若水」を通り、二月堂の若狭井に達すると伝えられています。
ちなみに、スタンプラリーの名水には前回紹介した白菊水(鳥せい)、伏水(キザクラカッパカントリー)、さかみづ(月桂冠大倉記念館)と今日の4ヵ所が含まれています。残った4つはまだ行っていません。
桜・藤・つつじと季節の花に彩られた城南宮の神苑は、4月29日と11月3日に「曲水の宴」の舞台になります。城南宮を訪れたのは10月の雨の日でした。
※名水巡りは「・・・その1」に続きます。こちらです。
お越しいただき、ありがとうございました。お帰りの際には↓をよろしく!
--------------------------------------------------------
新しくブログランキングに参加しました。是非宜しく。→
こちらもクリック宜しくお願いします。
--------------------------------------------------------