垣間見る京都14 透かし文様
このシリーズではいろいろな物を通して見た風景をお届けしています。今日は、透かし文様です。欄間などの場合は外の光を受けて文様が際立つように彫られたものなので、向こうの景色を見るのは多少無理があるかも知れません。また、写真に撮ろうと覗き込んでいて、まわりの人に怪しまれることもあります。
大原 寂光院 1月
花飾りのように美しい華奢な透かしを花狭間(はなさま)といい、扉の上部や欄間などに用いられています。
龍安寺 2月
初期の欄間は採光を目的に作られたと考えられています。鎌倉時代以降には装飾を施すようになり、江戸初期には豪華な彫刻の入った「彫刻欄間」(立体的)が現われます。一方、桃山時代以降に発達してきた「透かし彫り」の技巧によって作られた欄間が、「透かし彫り欄間」(平面的)で、日本独特のものとされています。
法輪寺 3月
門の扉が木格子や竹でできていて、外部より内部が見えるようなっている門を「透かし門」というそうです。透かし門の場合は景色がよく見えます。
東寺 5月
随心院 6月
京都御苑 拾翠亭 7月
天龍寺 9月
角屋(角屋もてなしの文化美術館) 10月
修学院離宮 11月
八瀬 瑠璃光院 12月
大徳寺 高桐院 12月
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コメント
こんばんは。今日は目からうろこじゃないけど勉強になりました。お寺さんの門は結構見ているはず、そばを通っているはずなのに記憶に留まるほどには見ていなかったんですね。反省。そしてもったいなかったわ。写真もすてきです。改めてみると古いものなのになかなかおしゃれなんですね。
投稿: みけ | 2008年4月18日 (金) 00時08分
★みけさん こんばんは♪
私も、記事を作るためにいろいろ調べていると勉強になります。苦労した割に景色がはっきり写っていないのが不満でしたが、褒めていただきありがとうございます。
投稿: りせ | 2008年4月18日 (金) 01時11分
こんばんわ☆
欄間の意味が分かった。装飾の一部とばかり思ってました。
光撮りの意味もあったんですね。そう言われるとそんな感じに思えます。
昔の宮大工の腕の見せ所みたいな感じで、装飾を密かに競いその美しさで仕事の価値が決まるみたいな意味があるのかと思ってました(笑。
生活に密着した実用性のあるものなんですね~。
投稿: AZ | 2008年4月18日 (金) 23時34分
★AZさん こんばんは♪
最初は実用的、必要に迫られて・・・みたいのが装飾に変わって行くのですね。
モダンなのあり、繊細なのありで、美しいですね。
投稿: りせ | 2008年4月19日 (土) 03時15分